インプラント相談

自分の歯の大切さを知ろう


歯科で使われる「インプラント」は、日本語でいうと「人工歯根(じんこうしこん)」といいます。
これだけ聞いても何のことかイメージがわかないと思います。

インプラントは自分の歯の代わりになる。

まずはこれだけを覚えて下さい。
実際「どんな風に歯の代わりになってくれるのか」を説明する前に、まずは歯について少しお話しましょう。

歯には「根っこ」がある

一般的に「歯」というとハミガキをしている白い部分(=歯冠)を指しますが、実際には歯には根っこの様なものがあります。この根っこの部分が歯肉(歯茎)の下にある骨に埋まり、ものを咬んだりしても歯がぐらつかないようになっているのです。ちょうど木が根を張るイメージです。

歯の治療をするという場合、ほとんどが歯の上の部分を扱います。削ったり・つめたり・かぶせたりする治療です。上の部分が金属になっても、歯の根があれば自分の歯として噛むことができます。「歯を抜く」というのは、この「根っこの部分を取る」と言うことです。この失ってしまった根っこの部分の代りになるのが、インプラントです。

歯があることの大切さ

丈夫に根が張っているはずの歯。しかし様々な原因により、歯を抜かざるを得ないことがあります。 「虫歯が大きくなってしまい治療が不可能になった。」 「歯周病によって歯を支えていた骨がなくなってしまった。」 「歯が割れてしまって治療のしようがなくなった。」などです。

一度失った歯は二度と生えてきません。
でも、実際に歯がないと様々な障害が起きてきます。

「歯がなくなったら入れ歯を入れればいい」と思われているかもしれません。しかし、入れ歯は完全に歯の代りになる物ではありません。入れ歯は、歯肉という柔らかい部分に載っているプラスチックの塊ですから、骨にしっかりと埋まっていた自分の歯の代りにはなりようがないのです。

また部分入れ歯は残っている歯に寄りかかるようにバネがかかります。バネにかかる力が残っている歯に加わってしまうのです。

つまり、残っている歯には、「噛むときにかかる力」と 「入れ歯からかかる力」の両方がかかってしまうわけです。これでは残っている歯もたまったものではありません。その歯の寿命を短くしてしまう結果にもなりかねません。

歯肉は軟らかいので、固いプラスチックの塊である入れ歯が載っていると次第に変形してきます。入れ歯が合わなくなったというのは、入れ歯の形が変わるというよりも、歯肉の形が変わってしまうことが多いのです。そうやって歯肉の部分が次第に減ってきて、入れ歯を支えられなくなってしまうのです。

「入れ歯は完全に歯の代りになる物ではない」ということを覚えておいて下さい。

咬めないって大変!

歯がないとしっかり咬むということができなくなります。
個人によって異なりますが、「歯が一本くらいなくなっても平気!」と思う人もいるかと思いますが、 それは大きな間違い。

確かに一本だけない状態ならば食事に不便なだけのようですが、それだけではすみません。

「かみ合わせ」という言葉を聞いたことがあると思います。
通常成人男性のかむ力は約60キログラムあるといわれています。これを約30本の歯がうまく支えているのです。その中の一本がなくなったらどうなるでしょうか。

かむ力のバランス」が崩れ、歯並びや噛み合せが少しずつ変化してしまいます。

「歯並びが悪くなっても気にしない」…という方もいるかもしれません。

しかし歯並びが悪くなれば歯垢(しこう・プラーク)が溜まりやすくなり、歯垢が溜まれば虫歯や歯周病になりやすくなり、 それらが悪化してさらに歯が抜けてしまう……という事もあるのです。

また、かみ合わせの悪さは「肩こり」や、「身体のゆがみ」を引き起こすとも言われています。


今ある自分の歯を、なるべく良い状態で大切に!
…とは思っても、そうはいかないこともあります。

虫歯にしても歯周病にしても自覚症状が出にくい病気です。
自分が気づいたときにはもう遅いという場合も多いのです。 みなさんはご自分の歯のケアはきちんとできていますか? 自信がありますか? 食生活は大丈夫ですか? 定期検診は続けていますか?

すべてにイエスと答えられる方は残念ながら少ないのです。「自分の歯は大切にしたい」、「歯を抜きたくはない」と思っている方がほとんどなのに、実際には歯を失っていく方が多いです。

「8020運動」をご存じでしょうか?80才になったとき、20本の歯があれば健康的な生活を営むことができるという目標数値です。しかし、まだ日本では80才の残存歯数は5本程度です。

入れ歯を入れても残っている歯が5本程度では、噛む能力も低下しますし、何より食事がおいしくありませんよね。それでは健康的な生活とは言えないのではないでしょうか。

 
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